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連載小説 「壬之御門奇譚(おおいのみかど きたん)」 Act.1 #9
更新日/2023.03.03
キーンとした音が鳴り響きながら明るくて出迎えてくれるような待っていた様なその声に更に気持ちが高鳴りぎぃっと重そうなどこか懐かしいような音ともに扉が開くと見慣れた人物が二人手を鳴り響かせながら待っていた
「稲童丸さん!巴さん!」
「久しいな朝霧…そして入学おめでとう」
「おめでとうございます…こうして再びお会い出来て嬉しい限りですわ!」
「私もとても嬉しいです!面接の時は本当にありがとうございました!」
「気にするな当然の事をした迄だ。ここからは我々二人が学院まで案内する」
「稲童丸さん!それよりも先に今日の日程をお話しした方が良いのではないかしら」
こほんと場を改めなおすように鳴らし頷きを一つするとそうだったなそうしようと呟いて門の中心から少し左側へと移動しつつ胸ポケットからタブレットを一つ出して映像を空中へと転送して映し出す
「それでは今日の日程を説明する。これよりこのまま先に壬之御門学園高等院へ向かいそのまま教室へと移動してもらう。朝霧のクラスは一年一組だ。そして移動後に10時より入学式が始まり終わる予定は11時だ。そして退場後クラスに戻って簡単なホームルーム後に解散となり、外で星月が待機しているので星月と一緒に寮に行く流れになる。ざっくりと今日の流れはこんな感じだが何か質問はあるか?」
「門限とかってありますか?」
「門限は基本的に夜の22時だ。それまでは校内の施設で勉強や練習をしてもよし、友と談話や雑談をしてもよし、ただし基本的に夜20時以降は校内と寮以外の出入りは禁止となる。詳しい決まりや要塞都市内の構造や地図は部屋に届けてある。わからなかったら私や星月もしくは神楽に聞いてくれ」
「ありがとうございます」
「それではもうそろそろ高等院へ参りましょうか?朝霧さんご準備は宜しいですか?」
稲童丸の横から神楽がひょこっと顔を出しつつ小首をかしげながら優しい声色で聞いてきて稲童丸は腕を組みながら頷き、雅は優しく微笑みながら頷き、息を一息置いて目を瞑る
緊張しないと言えば嘘になるがそれ以上に高鳴る鼓動と躍動感がこみ上げてくる
「はい、お願いします」
→→→ #10へ続く