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連載小説 「壬之御門奇譚(おおいのみかど きたん)」 Act.1 #31
更新日/2023.05.23
桜雅がそういうとその場を離れて大広間を後にするとそれぞれ各々に散らばったり、声をかけて一緒に並ぶ店に足を運んだりと動きは様々で楓花はぼんやりとあたりを見渡していると肩を後ろからとんと優しく二回ほど叩かれる
「六條さん」
「朝霧さん、宜しければ私とお昼を共にしてくれませんか?」
「朝霧ちゃんに六條ちゃん!俺たちも混ぜてー!」
そう言いながら肩を組んでハイテンションで走ってきた明時に対し横目であからさまににらんで舌打ちを鳴らす六條を止めるかのように彷徨が間に入る
「明時さんに物部さんも!ぜひ!ご一緒しましょう!みんなで食べたら美味しいですし!」
「朝霧さんがそうおっしゃるのならば仕方ありません…そう致しましょう」
「やりー!決まり!」
「さて、席を先に決めるか…ひとまずここを離れるとしよう」
横に並んで席をどれにしようか悩みながら足を進めようとすると
「あ、あの!」
→→→ #32へ続く