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連載小説 「壬之御門奇譚(おおいのみかど きたん)」 Act.1 #39
更新日/2023.06.20
「一体何事だ…入学早々にこんな大惨事とは」
「私にも分かりません…何が何だか…ああ!坂田先生!」
「お待ちしておりました」
「遅れて申し訳ありません…一体何事ですか…初日にましてやあの鐘が鳴るのは学園始まって以来ではありませんか!?」
「我々も何が何だかわからぬから混乱しているのです」
「早く天と冥の元へ行きましょう」
廊下は数多の声と慌ただしい足音が鳴り響き、色々な意見が飛び交い溢れ一点の部屋へと教員や上層部関係者が駆け込むと呼び出したであろう二人が窓の外、見守るべき、守るべき方へと視線を向けどこか憂いの顔をしていた
「天、お呼びですかな…突然の招集と聞き馳せ参じましたが…何事です?」
「何かあったのですか?何故あの鐘が…」
「いきなりお呼びしてしまって申し訳ありません」
「別にそれは良いのです。それで何かあったのですか?」
沈黙が空間を走り抜け、事の重さとその重大さに場の空気が重くなり緊張感が駆け抜けるが、何かを察したのか補佐官が端末を開いてそれを空中へと転送させる
「こちらをご覧ください」
→→→ #40へ続く