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連載小説 「壬之御門奇譚(おおいのみかど きたん)」 Act.1 #40 (Act.1最終話)
更新日/2023.06.23
かちっというクリックの音とともに空中に映し出されるそれに全員が驚愕して後ずさり、表情が青ざめる者、眉間に憤りのあまり皺が深くよる者、冷や汗が額を流れる者、口元を手で覆う者、後ろにあったソファへと力が抜けたように座る者がいて、全員が平常心ではいられぬ内容であった
「こ、これは…この内容は…」
「こんな事が到底許されるはずがございません…」
「あ、あまりにも事が大きすぎまする…」
「こうなった経緯は…被害者加害者両人はわかっているのですか?」
「被害を受けた本人がどうやら天宛に手紙と証拠を送った様なのです」
「被害者…自らですと…?」
「これは…学園全体を巻き込み揺るがす大惨事にございます…」
「天、冥…どうかご決断下さいませ…」
「「どうかご決断下さいませ」」
「…双方事の経緯を調べ証人や証拠を集めた後、期間を一週間設け校内裁判の開廷を命ずる。」
ーーーAct.1 終わり