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連載小説 「壬之御門奇譚(おおいのみかど きたん)」 Act.1 #11

更新日/2023.03.10

行ってきますと一言言って大きなその迷宮の様な見知らぬ建物の中へと入っていく。靴のまま中へと進むと神社の様な木目の木の長くて真っすぐの渡り廊下が一つあり初めには新入生はこのまま渡り廊下を進んでください。ときれいな分が一つ。ありコツコツと音を立てながら両脇を綺麗な桜が香り彩る道を歩く。木漏れ日が温かく優しく照らす中廊下を歩きその先にまた違った雰囲気の東屋の様な建物があり立て看板には一年生校舎と書かれていて、ここかと少し長い距離を別の次元を旅しているような感覚になりつつも校舎の門をくぐって中に入るとどこか少しにぎやかで明るい声が聞こえてきてクラスの入り口の上にあるクラスの名前の看板を探しつつ一年一組を一番奥に見つけて少し浮きだった足を速めて教室の前へとたどり着くと一気に緊張感が増して心拍数がぐんと早くなる。どんな人がクラスメイトなのか知らないのもあり楽しみという気持ちと緊張と不安が入り混じって何とも言えない気持ちになるが、それを断ち切るように入り口付近がいきなり光りだして背筋がビクッといきなりの事で跳ねて一歩後に退いてしまう。生徒確認表と書かれたパネルがあり画面をタッチしてくださいと横並びに表示されて、恐る恐るパネルをタッチすると出席番号と名簿が出てきて、自分の名前をタップすると円型の溝が出現してきてポケットから水晶盤を取り出して溝にはめ込むと少々お待ちくださいと表示されて水晶盤を確認しつつそのまま待っていると10秒もしないうちに確認しました。教室へお入りくださいと音声が鳴り水晶盤を取り出してポケットにしまうと見えなかった教室の扉が何もなかった壁から模様を描いたように絵を描いたように現れてそのまま階段が現れる。階段を恐る恐る上っていくと段々と眩しい光が見えてきてその中を足を止めることなく一段一段こなすように上っていくと土足禁止という表示が見えて木製の靴箱に履いていた靴を脱いでしまうと東屋にたどり着いて床が畳の落ち着いた眺めも空気もよい教室にたどり着いてその圧巻さに立ち尽くしていることも忘れて周りを見渡して酔いしれるとくすくすと上品そうな笑いが横から聞こえてビクッとして我に返るとすみませんと頭を一気に地に頭が付きそうなくらいまで下げるといいよいいよ頭を上げてと優しく笑いながら腹を抱えた和洋折衷の様な服に丸眼鏡にグラスコードを付けた先生らしき人が手をくいくいと振りながら声をかけてきた

「君が朝霧楓花さんかな?」

→→→ ♯12へ続く

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