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連載小説 「壬之御門奇譚(おおいのみかど きたん)」 Act.1 #13

更新日/2023.03.17

「開会の言葉、在校生総代三年奪ヶ丘円さんお願いいたします」

はいとすっと立ち上がって壇上に上がる烈火の如き赤髪の短髪の凛とした麗人がすっと頭を下げて一歩前へと出て数秒間を開けて口を開く

「麗かな太陽の光が差し桜舞い散るこの季節今日この日を無事迎えられたことをこの上なく嬉しく思います。これより第315回壬之御門学園中学院高等院入学式を開幕致します」

壇上から降りると同時に拍手が轟き鳴り響きありがとうございますの一言でシンと静まりかえる。

「学校長祝辞・教員紹介。壬之御門学園中学院高等院学校長神来社鏡花先生・壬之御門学園中学院高等院教頭神来社左京先生お願いいたします」

その声と同時に舞台裏から着物の様な振袖の様な袴の様な和洋折衷の正装を着たどこか懐かしくどこか眩いような高貴な雰囲気を纏った二人が現れ訪れを知らせるかのように雲に隠れていた太陽が顔を出して照らす

「桜舞い踊り新しい出会いを迎える今日この頃例年通りこの日を迎え皆とこうして式を執り行うことが出来てとても嬉しく思います。」

「新入生の皆さんご入学おめでとうございます。そして在校生の皆さん進級おめでとうございます。ここまでの道は険しくさぞ辛く苦しかったものでしょう。よくここまで生き伸びて辛抱してくれました。今日から我々は皆さんの家族です。慣れぬ環境で新しい環境で不安や緊張もあると思いますが、皆さんを迎えた先輩たちや我々がサポートし、皆さんと何気ない日常や普段ありうるであろう幸せを探りつつ見つけていけたらなと思っております」

「皆さんがこの学校に来たのは、何かのご縁。そのご縁を大切に皆さんの思いや感情を大切にそしてコミュニケーションを重んじて大切にするのがこの壬之御門学園中学院高等院です。どんなことでも構いません。些細なことでも誰かに相談し話してください。皆で一つ一つ解決していきましょう。この学校や寮が貴方の家となり、クラスメイトや先輩、そして我々教員、そして壬之御門要塞都市の皆さんは全員家族です。一つ一つ皆さんがかなえたかった願いや想い、そして夢を見つけて叶えるそれがこの学園です。これから皆さんと築くこの学園生活が楽しく有意義なものであることを願い祝辞と致します」

「そしてここから新入生・在校生の皆さんの担任の先生方を紹介致します。まずは中学校一学年からご紹介いたします」

→→→ #14へ続く

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